2005年 03月 09日
ToHeart2始めました
|
10万本売れたのだからとタカを括り、気が向いた時にでもやってみようだなどと軽く考えていたのが間違いでした。
近所のゲームショップ、全滅。
新品はおろか、中古でさえも置いてやしないという予想外の事態に。
最初は「安かったら買ってみるかな」程度に考えていたのが、こうなると何が何でも手に入れなければ気が済まなくなってしまうのが人の性。否、ヲタの性と言うべきか。
そんなわけで、ゲーム一本のために微妙な遠出までして、ようやく入手するに至りました。
以下は現時点での雑感です。
とりあえず、色んな意味で凄い作品です。
捻り、まったくなし。
超が付くほど馬鹿正直な、ど真ん中のストレート。
キャラクター、シナリオ、設定、システム。
そのどれもに目新しさは殆どなく、好く言えば王道、悪く言えば使い古されたパターン。
しかし。
そんな馬鹿正直にど真ん中をストレートで狙ってくる球であっても、バッターが打ち返せなければ何の問題もないんですよね。
三振に仕留めるでも、凡打に打ち取るわけでもなく。
この球は、バットをへし折ってきます。完膚なきまで粉々に。
個々のパーツの質の高さが、とにかく並じゃありません。
例えばキャラクターデザイン。
四人の方が担当しているのですが、そのいずれもがピンで作品の看板を背負ってきた、超一流の絵師さん達です。
シナリオは四人の方が分けて担当していますが、上に同じく、タイトルを挙げれば「その道に通ずる者なら知らぬ者はない」と言っていいほど有名な作品を手掛けてきたライターさん達です。
音楽に関しては、昔から定評のあるLeafだけに言わずもがな。
これだけの人材が、ただ一つの作品のために総力を結集させて生まれたのが「ToHeart2」という作品なわけです。
個々のパーツの品質は最上級。
そしてそれを、尋常じゃなく高い次元でまとめています。
打ち返せるわけがありません。
10万本売れるのにも納得できる、驚嘆に値する質の高さです。
器が如何に平凡であっても、それに盛る物の素材と、その各々のまとまりが良ければ、至上の名作ともなりえるのだという事のいい見本だと思いました。
by kidar
| 2005-03-09 18:30
| 一般ゲーム