2005年 11月 25日
「あやかしびと」
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実は、やり終えてから結構な時間が経っていたりします。
そのうち雑感でも書き留めようと思いつつ、果たせないままに時間だけが過ぎていき…
まぁ要するに、単に面倒臭がって書かないでいただけなんですけど(;´ω`)
とはいえ、書く以前に内容を忘れてしまっては話になりませんので、そうなる前にさくさくっと書き留めておく事にいたします。
でも実際のところ、私がこのゲームに対して語るべき事は、あまり多くありません。
ゲームの雰囲気としては、グラフィック・シナリオ共に少年漫画的な描かれ方がなされており、お約束な展開が多く見受けられます。ジャンルとしては、所謂“伝奇モノ”とカテゴライズされるのでしょう。
音楽は、和の雰囲気を感じさせるものが多いですが、戦闘シーンのBGMなどはバリバリのギターサウンドだったりして、そのギャップがなかなか面白いです。
ただ、それらが突出して優れているかと言うと、答えは否です。
全体的なバランスは決して低くはありませんが、特別高いわけでもありません。凡庸と言ってもいいでしょう。
ただ一点、特徴と言えるほどレベルの高い部分があるとすれば、それは声優さんの技量だと思います。
登場人物数は比較的多い方だと思いますが、それでも演技の巧みな方ばかりで、下手な方を探す方が簡単だと思えるほどです。特に、男性キャラが際立っていました。
男性キャラの数自体が多いという事もありますが、際立たせていた最大の要因は、やはりその技量でした。
でも、そんな事よりも。
このゲームがどうであるのかを判断する最大の要素は、ラストバトルの展開をプレイヤーがどう感じるか、というところにあると思うのです。
それは、あのあたり全体をひっくるめての話です。単純に、ラストバトルの状況を指してもいますし、また最後の最後、クライマックスの特異な描き方の事でもあります。
あのあたりを受け入れられるか否かで、評価が一段階くらいは変わってくるのではないでしょうか。
どうも他の方のレビューを見ていると、否定的な意見を多く見るのですが、私としては、あの展開はかなり好きだったりします。もう物凄くベタベタな展開ですし、それ以前に話が微妙に大きくなりすぎて、プレイヤーが置いてけぼりを食う事もありそうです。しかし、ベタベタなんですけど、やっぱり熱いんですよねそれが。
BGMが変わるあたりからは、もう本当にアドレナリン全開といった感じでした。
一匹の付喪神に過ぎなかった彼は、例えば百年前であったならば、勝負以前に奴と対峙する事すら叶わなかったでしょう。
それは、奇跡に近い幸運だったのかもしれません。
彼はあの時代、あの場所だったからこそ、地球史上最強にして最狂の霊獣と、互角に渡り合う事ができたのです。
ですが、そういった論理的な説明さえ、最終的には心情に圧倒されてしまいます。やはり、少年漫画の最後の決め手は、努力とか根性とか、気合とか友情とか愛なわけです。
でも、それこそが良い。
by kidar
| 2005-11-25 07:00
| エロゲー