2006年 06月 28日
「ボクのセカイをまもるヒト」 第2巻
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昨日雑感を書きました、「ボクのセカイをまもるヒト」の第2巻です。
結論を先に書きます。
どちらかと言えばつまらない部類に入るであろう第1巻と比べて、多少は楽しむ事ができました。即ち、客観性を持たせた評価をしようとするなら、第2巻もまた、特に面白い作品ではないという事になります。
第1巻の読了時に、個人的に嫌な点として挙げました「作者視点での解説」は、本巻においても健在でした。むしろ頻度は増しており、今度は作中全体で使用されています。
しかし今回は、それほど嫌だとは感じませんでした。私がそれに慣れたという事もあるのでしょうけれど、それを抜きにしましても、使い方が上手くなっているように思います。本シリーズにおきましては、著者氏は未だ試行錯誤の中にあるのかもしれません。
ストーリーは然程も進んでおらず、登場人物も全員が出揃ったわけではないようです。
つまるところ、説明は未だに終わっておらず、ストーリー的には第1巻終了時から殆ど進展していません。物語が明確に指向性を持って動き出すには、もう1、2巻ほど進むのを待たねばならないようです。
やはり、「可もなく不可もなく」というのが、現時点での正直な感想になります。
と言いますより、与えられる情報量が少な過ぎて、決定的な評価が下しにくいというのが本音です。もう少し巻が進めば、或いは…って、このままずるずると10巻くらいまで買う事になりそうですね。とりあえず、第3巻の発売はまだでしょうか。
本著において、気になった点が一つばかりあります。
この第2巻、前巻と比べますと、明らかにエロエロ度が増しているように見受けられるのです。 やたらと扇情的な挿絵の効果も相まって、情熱を持て余してしまいそうな勢いです。描写が直接的な分、「絶望系~」よりエロエロだと、個人的には思いました。著者氏が目指しているのは、もしやそういう方向性だったりするのでしょうか?
by kidar
| 2006-06-28 09:20
| ライトノベル