2007年 05月 27日
天元突破グレンラガン 第9話 「ヒトっていったい何ですか?」
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オープニングが変わっていました。
そこにはカミナの姿がなく、代わりに今回より登場する新キャラの、ニアの姿がありました。
カミナの死を、ここで改めて思い知らされるようで、少し切ないものがあります。
さて、前述の通り、今回より新キャラの登場と相成ります。
その名はニア。彼女こそが、死んでしまったカミナに代わり、シモンを支えるポジションに立つようです。
そう、「支える」。
シモンは、カミナを「支える」キャラクターでした。
シモンはカミナを支え、そしてカミナはシモンを引っ張っていたのです。
一見カミナの方が上に見える2人の関係は、その実まったくの対等でした。あるいはそう思っていたのはカミナだけで、シモンは自らを兄貴の子分という風に思っていたかもしれません。ですが、カミナが己の欲望に忠実でいられたのは、ひとえにシモンの存在があってこそでした。
いざという時に、シモンがブレーキを掛けてくれるからこそ、カミナは常に迷いなく、全力で走り続けることができたのです。
逆に、シモンは迷うことも多かったですが、そんな時にカミナが全力で引っ張ってくれるからこそ、道をあやまたずにいられました。
ところが、ここにきてカミナがいなくなってしまいます。
シモンは支えるべき相手を、道を指し示してくれる相手を、永久に失ってしまうのです。
行き場のない力は、感情は、はけ口を求めて暴走します。それこそが自棄な言動の数々であり、果てのキラキラ嘔吐なのでしょう。
カミナの死は、シモンにとって絶望へ堕ちるに充分な出来事だったと思います。
カミナの死を自分のせいと思い込み、際限なく自分を責め続ける今のシモンにとっては、己が生きていることすら罪に思えているのかもしれません。
ですが、死んだ人間は決して生き返りません。その死を乗り越えて、シモンは生き続けていかなければならないわけです。
その乗り越えるための手助けを、恐らくはニアがするということなのでしょう。
ちなみに、エンディングにはニアが追加されていましたが、カミナの姿も残っていました。あの立ち位置だけは、文字通り、死んでも他のキャラへ譲る気はないようです。何ともカミナらしいですね。
・オマケ
ファミコン版グレンラガン
天元突破グレンラガン 空色デイズFULL
by Kidar
| 2007-05-27 12:00
| アニメ