2005年 05月 28日
ひぐらしドラマCD
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公式サイトの通販ページから予約していまして、発売日当日の、指定した時間きっかりに届けられました。
作品そのものへの評価には繋がらないポイントではありますが、やはりこうしたところがしっかりしていると、それなりに好印象です。
私は基本的に、可能なものは大体Amazonで注文するのですが、発売日当日にはまず届かない事と、「万一の事態」が起こる危険性を常にはらんでいる事を不満に思っていました。
しかし、決済が面倒でない事と、1,500円以上で送料が無料になるという二つのメリットから、デメリットをふまえた上で利用し続けているわけです。
いい加減、手間と送料を惜しまずに、信頼できるショップへ変えた方がいいとは思っているのですが、なかなか…
そんな事はともかく、最近凄まじい勢いでのメディアミックスを見せているひぐらしですが、個人的に漫画よりも遥かに強く興味を惹かれたドラマCDのお話です。
ひとまず、ざっと一通り聴き終えました。
雑感の中心点にあるのは、やはりと言いますか「怖い」という感情でした。
これは、声優諸氏の力量によるところが大きいと思います。
この作品は、原作もそうなのですが、序盤の展開がかなり特徴的です。声優さんも、相当にはっちゃけた演技を披露しており、耐性のない方だと、このあたりで拒絶反応を示して投げてしまうのではないかと心配してしまうほどでした。
そして、そうした展開から打って変わり、後半の、いわゆる「惨劇」へと至るわけですが、ここでそういう序盤の演技を匂わせてしまうと、シリアスな展開が一瞬で台無しになってしまう危険性があります。
序盤を聴いているうちは、そうした中盤以降の展開がどうなるのか、やや不安を抱いたりもしたのですが、それは杞憂に終わりました。
圭一君、超必死です。
わけもわからず追い詰められていく様が、その演技を聴いているだけで実感できるほどです。
レナさん、豹変し過ぎです。
「お持ち帰り」と「嘘だッ!!」が、まるで別人のようです。
たった一つ、ボタンを掛け間違えた事が、それまで「ずっと続くんだ」とさえ思えていた平穏で幸せな日々を、最悪のかたちでぶち壊していく…
この辺りにはっきりとメリハリをつける事で、原作を読了した際にも感じた“やるせなさ”を、うまい事引き出していると感じました。
音楽も良いですね。
鬼隠し編以降の作品で使用されていた曲も使われています。
代表的なのは「you」ですが、この曲は掛け値なしに良いです。
聴く者の心を掻き乱すというのは、それが善かれ悪かれ、名曲の条件として十分に値するものだと思います。
3枚組で4時間弱と、かなりのボリュームがある作品ですが、原作を好きな方なら十中八九楽しめると思います。
ただ逆に、原作未プレイの方にはお勧めしません。素直に原作から入った方がいいでしょう。
できれば目明し編までを終えた段階で手を出すのが望ましいですが、鬼隠し編は体験版として公式サイトからダウンロード可能ですので、そこから入るという手もあります。
私としては、幾つか不満な点はあったものの、十分に満足のいく出来でした。今後発売されるであろう他のシナリオに関しても、迷いなく期待が持てそうです。
時間を見つけて、原作の方も再プレイしてみようかと考えています。実行して、尚且つ気が向いたら何か書くかもしれませんし、書かないかもしれません。多分書きます。多分。
by kidar
| 2005-05-28 11:20
| 一般ゲーム