2006年 05月 15日
涼宮ハルヒの憂鬱 第7話 「ミステリックサイン」
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原作ファンな人々の間で、この「ミステリックサイン」の放送が確実視されていた理由が、ようやく理解できました。OPに喜緑さんが登場している事が、その根拠だったのですね。
そしてこの第7話。
何を差し置いても、言っておきたい、言わねばならない事があります。
それ即ち、「カマドウマ」。あまりに巨大な「カマドウマ」。
話を戻して、その喜緑さんですが、朝比奈さんが連れて来ていたり、何処となく雰囲気が似ている事などから、私は未来から来たお仲間の一人かと思っていました。
最終的に、キョンは長門さんの差し金だと当たりを付けたようですが、実際のところはどうなのでしょう。
朝比奈さんが、キョンから「喜緑さんとは親しいんですか?」と問われ、「一回も話した事なかったです」と答えたあたりから、お互いに顔は知っている程度の間柄であったとの推測が成り立ちます。
ここで問題となるのが、事件解決後に、コンピュータ研の部長が発したと言われる「彼女なんていない」という言葉です。
では、「喜緑江美里」という人物は、一体何者だったのでしょう?
長門さんの差し金だったという前提では、同じような情報端末的存在か、もしくは恐ろしくリアリティに溢れた幻覚の一種だったか、或いは誰かしらを操っていたのか、等の可能性が考えられると思います。どれも、長門さんなら易々とやってのけそうです。
しかし、上記のどの可能性と照らし合わせてみても、「朝比奈さんと顔見知り程度の知り合い」で、且つ「事件解決後に存在が確認できなかった」という、二つの事実との整合性が取れないのです。
以上の事から、喜緑さんの正体は、やはり朝比奈さんのお仲間なのではないかと、私はそう考えたわけです。
あえて書きませんでしたが、朝比奈さんの「一回も話した事なかった」という返答が、「喜緑さんの存在自体をこれまで知らなかった」という意味まで含んでいる可能性も、少ないながら存在します。加えて、事件解決後の情報の描写が、朝比奈さん絡みのそれも含めて少な過ぎるという問題もあります。より正確な推測を立てるには、この情報不足は少々厄介です。
現状において、確信をもって明言できる事があるとすれば、それは「朝比奈さんは怪しい」という、主観的な認識のみです。
或いは長門さんや古泉くん以上に謎を秘めた、朝比奈さんという存在。現状において、目的を既に明言化している長門さんや古泉くんとは異なり、名目上のそれは示していながらも、主たる目的がそれではないという空気をあからさまに匂わせている彼女は、今後のエピソードでのキーパーソンとなっていく存在なのかもしれません。
この問題に関しましても、原作をご存知の方からしますと、既に答えの明かされた問題に何を真剣になっているのかと、片腹痛かったりするのかもしれませんね。ですが、断片的に与えられる情報から推測を働かせる事は、原作未読の者にのみ与えられた、特権的な楽しみ方だと思うのです。そんなわけで、当座のところ、私は原作の方には手を出さずにおこうと考えているのです。
さて来週は、多くの人々が予想した「涼宮ハルヒの憂鬱4」ではなく、孤島症候群の後編となる模様です。
識者の予想すら軽々と裏切ってみせる、破天荒とでも言うべきこの構成。ここまで来たなら、もう最後の最後まで突き抜けて欲しいですね。
しかし、「液体ヘリウムのような眼」とは、キョンも手酷い限りです。長門さんの眼は、絶対零度に迫る冷たさだと言いたいのでしょうが、それって人によっては物凄い長所と捉えられるポイントだと思います。キョンは、まだまだ修行が足りないようですね。
by kidar
| 2006-05-15 06:00
| 涼宮ハルヒの憂鬱