2006年 06月 14日
「トップをねらえ2!」が漫画になりますようで
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トップをねらえ2!
「最新情報」にて、コミック化の告知がなされています。
ちなみに、その数日前には、劇場版の公開についても告知されています。
「トップをねらえ2!」という作品は、極めて高いアニメーションのクオリティによって、作品としての建前を維持しているところが少なからずあり、それは言い換えると、シナリオそのものにはさほどの魅力が無いという事でもあります。
勿論、これは私の主観的な感想に過ぎません。ですが、実際のところ、この作品にシナリオの奥深さを期待して観ているユーザーは、決して多くはないと思われます。何故ならば、ごく気楽に肩の力を抜いて楽しめるものを、高いレベルのアニメーションによって描いているという点こそがこの作品の最大の魅力であり、それが多くのファンにとって、共通した認識ともなっているからです。
そうした観点から見て、この「トップをねらえ2!」は、前作とはまったく異なる作品と言う事ができます。続編と定められながらも、その実まるで違った中身を持つ、「1」と「2」。それは、挑戦作としての要素を多分に含んでいた前作の存在をふまえたうえで、そこへ新たに「挑戦する」という、本作スタッフの意思の表れとも取る事ができます。
さて、上記のような特徴を持つアニメ作品のコミカライズが、例えば「容易か、そうでないか」で語るとしますと、果たしてどちらになるでしょうか。
お分かりですね。この「トップをねらえ2!」は、コミカライズが非常に難しいと考えられる作品なのです。
作画の良さや、アニメーション自体の質で魅せる作品の場合、それを漫画にするには、卓越した画力によって、アニメに匹敵する描写を行わなければ、明らかに見劣りするものとなってしまいます。もしくは、シナリオを前面に押し出し、キャラクターの心理描写を密に行うなど、別の角度からの描写によって、異なる魅力を引き出すかですが、本作の場合、それが望み薄なのは誰の目にも明らかであると思われます。
或いは、前作並に存在する、微細な裏設定の数々を漫画に取り入れる事により、また違った方向からのアプローチが可能になるかもしれません。
いずれにしろ、一つの漫画作品として良いものになるかどうかは、描く人次第であるという事は間違いありません。どういった作品にしてくるのかという点も含めて、楽しみにしたいと思います。
by kidar
| 2006-06-14 15:00
| アニメ