2007年 06月 22日
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閑話休題。
コミック百合姫Sを読みましたというお話です。
その名の通り、掲載されているのは百合を主題とした漫画のみなのですが、実は私は、百合萌え属性を特には持ち合わせていなかったりします。
嫌いというわけではないのですが、特に好きというわけでもなく、「百合姫」という漫画雑誌の存在は知りつつも、手に取ったことはかつてありませんでした。
では、特に好きでもない百合ネタオンリーの漫画雑誌、それも増刊号にして創刊号でもある“S”の方を、何故わざわざ手に取ることにしたのかと申しますと、それは玄鉄絢氏の新作が掲載されていたからに他なりません。
「少女セクト」において、一部に熱狂的なファンを生み出した玄鉄絢氏の新作が読めるとなりますれば、そのファンの1人としましては、放置しておくわけにはまいりません。購入が半ば義務となりましたのも、致し方のないこととご理解いただけるかと思います。
その新作、「interface」の内容の方ですが、リアルとファンタジーが混在する氏の世界観はそのままに、少女セクトとは一味違った作風を作り上げています。
キャラクターの一挙手一投足が、緻密な設定の存在をうかがわせる現実味に満ちたものでありながら、その一方で、キャラクターが同性愛を抵抗なく受け入れてしまうという、ある種箱庭的な世界観。そしてそれは、少女セクトに共通しているものでもあります。
この2つの作品の間で明確に異なっているのは、結末の有無です。
少女セクトは、一部の例外はあるものの、大半のエピソードにおいては恋が成就し、セックスを経てハッピーエンドへ、という流れが通例となっていました。言うなれば、物語における起承転結が、わかりやすく形になっていたのです。
対してinterfaceは、少女セクトで言うところの「起」の時点までしか描かれていません。まさに、物語はこれからというところで終わりを迎えているのです。
ただ、その結び方はとても自然で、水が低所に流れるがごとく、すとんとオチがついています。お陰で、その後の承、転、結の流れを容易に想像することができるというわけです。
読み切りの漫画としては、むしろありふれた構成だと思うのですが、それが新鮮に感じられるのは、恐らくは普段読み慣れないジャンルだからなのでしょう。
漫画雑誌としては少し高めの価格でしたが、他の作品にも楽しめるものが多く、買って損のない内容でした。次号発売は9月とのことで、予想はしていましたが大分待たなければいけないようです。そして、そちらの方にも玄鉄絢氏の作品が掲載されるようですので、恐らくと申しますか十中八九買うことになると思います。
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by Kidar
| 2007-06-22 07:00
| 漫画